愛知県名古屋市のお客様より  人間国宝 加藤卓男【ラスター彩胡姫文酒杯】を買取りさせていただきました

【加藤卓男】

1917年 岐阜県土岐郡市之倉村に五代加藤幸兵衛の長男として生まれる
1935年 多治見工業学校卒業 京都国立陶磁器試験場陶芸科入学
1944年 加茂郡八百津町の服部富久代と結婚、広島に移住
1945年 広島にて被爆、1955年まで療養生活を送る
1956年 日展「黒地緑彩花瓶」出品初入選
1961年 フィンランド政府の招聘により、意匠と技術の交流のためフィンランドに留学、
在欧中ペルシャ陶器研究のため、イラン国立考古博物館および各地古窯を訪ねる
1964年 美濃陶芸協会が設立、初代会長就任
1968年 イラン・パーレーヴィー王立大学付属アジア研究所にアッカーマン女史を訪ね、
ペルシャ陶器に関する教示を受ける
1969年 東京帝国ホテルロビー志野陶壁制作
1973年 ペルシャ陶器研究のためイランへ二ヵ月留学、イラン国立博物館発掘調査参加
1975年 ラスター彩の研究および美濃陶芸の指導育成の功績により中日文化賞受賞
1978年 福田首相の中東訪問に際し、イラン国王に贈呈する「ラスター彩鶏冠壷」の
制作を外務省より委嘱される
1979年 岡山県立オリエント美術館より、ラスター彩陶壁の制作を委嘱される
1980年 イラク文化省より、イラク・バクダット大学に客員講師として招聘され、
陶芸の講義および制作技術指導 日展評議委員就任
宮内庁正倉院より、正倉院三彩(奈良三彩)の復元制作を委嘱される
1982年 中日新聞社主催「シルクロード追想平山郁夫・加藤卓男二人展」出品
1983年 ラスター彩、青釉、三彩にて岐阜県重要無形文化財の指定を受ける
1986年 トルコ・イスタンブールの国立トプカプ宮殿博物館「加藤卓男陶芸展」開催
1988年 正倉院へ三彩鼓胴(磁鼓)の復元作品を納める 紫綬褒章受章
1993年 朝日新聞社主催パリエトワール美術館「ペルシャ陶彩の道-加藤卓男展」開催
1995年 「三彩」において国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定
2005年 87歳で逝去

六代 加藤卓男は、若き日に広島で被爆し、白血病を患いながらもその不屈の精神力でペルシャ陶器の研究に尽力し、一度は滅び、幻となった名陶ラスター彩の復元をはじめ、青釉、三彩、ペルシア色絵など、高い芸術性を持つ異民族の文化と日本文化との融合に成功。一方、昭和55年に宮内庁正倉院より正倉院三彩の復元制作を委嘱され、約9年の研究の末、「三彩鼓胴」「二彩鉢」を納めるなど、学術および芸術文化に寄与し、生前は紫綬褒章や重要無形文化財保持者(人間国宝) に認定される。また、没後も織部賞特別賞を受賞するなど輝かしい功績を残すと共に近現代美濃陶芸の礎を築いた。

今回買取させていただいたのは、人間国宝 加藤卓男『ラスター彩胡姫文酒杯』。氏が最も高い評価を受け数々の栄誉を獲得したラスター彩と代表的な図柄という加藤卓男の象徴ともいうべき作品です。ラスター彩の輝きと優しい顔つきの胡姫に目を奪われる、美しい逸品です。

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