愛知県日進市のお客様より  14代酒井田柿右衛門【濁手 柿文 香炉】を買取りさせていただきました

【人間国宝 14代目 酒井田 柿右衛門 さかいだかきえもん】(1934年8月26日 – 2013年6月15日)

佐賀県有田町生まれ。酒井田渋雄(のちの十三代酒井田柿右衛門)とツネの長男として生まれる。襲名(改名)までの本名は正(まさし)。
多摩美術大学日本画科に進み絵画的な描写技術の基礎を習得する。
1958年に卒業すると帰郷し、祖父・十二代柿右衛門と父が復興させた「濁手(にごしで)」の製陶技術を学ぶ。祖父からは絵具の調合と絵付け技術を、父からは素地の成形と焼成技術を受け継ぐ。
1966年 一水会と西部工芸展に入選し、陶芸家としてスタートをきる。翌年には一水会で一水会会長賞を受賞する。
1971年 柿右衛門製陶技術保存会の「柿右衛門(濁手)」技法が重要無形文化財の総合指定を受ける。
1976年 技術保持団体として認定される。
1982年 父・十三代柿右衛門の死去にともない柿右衛門製陶技術保存会の会長に就任し、十四代柿右衛門を襲名する。
1983年 アメリカで「クローズ・アップ・オブ・ジャパン・イン・サンフラシスコ」にて海外で初出品し、サンフランシスコ市長から名誉市民号を贈られるなど、国内だけでなく海外でも高い評価を得る。
1993年 国際陶芸アカデミーの名誉会員となる。
2001年 重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定される。
2005年 旭日中授章受章。2006年には有田町名誉町民の称号を受けた。
2013年6月 直腸癌と転移性肝腫瘍により逝去。享年78歳。

14代は、柿右衛門家の当主として、祖父と父が再興を成し遂げた「濁手」の技術を継承し、発展させました。独特の白地と柿右衛門伝統の赤絵を大胆に用いた艶やかな絵付と幾何学的な模様構成により独自の作風を築き上げ、濁手の新たな境地を開拓し、国内外から非常に高い評価を得ています。
サンフランシスコ名誉市民号、国際陶芸アカデミー名誉会員、重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)など、華々しい経歴を持ち、60歳を過ぎたころより地元陶芸団体等において要職に就き、後進の指導にも尽力しました。
2013年6月 逝去(享年78歳)。死没日付をもって従五位に叙された。遺作はJR九州のクルーズトレイン「ななつ星 in 九州」の洗面所に使用されている洗面鉢。

今回買取させていただいたのは、14代酒井田柿右衛門【濁手 柿文 香炉】
「KAKIEMON]を世界的なブランドに築き上げた歴代でも最も人気の高い名工の作品です。
大胆で艶やかな柿文の絵付けと幾何学模様、そして香炉としての造形美。十四代の特徴が凝縮された素晴らしい逸品です。

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